　降雨が続く年ほど本病の発生は多くなるが、前年からの越冬伝染源としての枝梢である結果枝が生育する5月頃からの防除は必要となる。例年発生の多い園では新梢伸長期、6～7月中旬までの梅雨時期、8月下旬～9月中・下旬の秋雨前線が活発になる時期が本病防除のための適期といわれる。防除薬剤としてはオーソサイド水和剤80 1,000倍、パスポート顆粒水和剤1,500倍、ジマンダイセン水和剤やペンコゼブ水和剤400～800倍、QoI剤のアミスター10フロアブル1,000倍、ストロビードライフロアブル3,000倍、ファンタジスタ顆粒水和剤3,000～4,000倍、スクレアフロアブル2,000～3,000倍及びフリントフロアブル25 2,000~3,000倍が有効であるがQoI剤は薬剤耐性菌発達リスクが中～高であるので、このことに注意しながら以上の薬剤から選択して使用することで防除可能である。