カキ灰色かび病 ◆
薬剤による防除適期は5〜6月中旬であり、とくに開花期頃に低温多湿条件が続くようであれば予防的に薬剤散布を実施する。本病に登録のある殺菌剤としてはジエトフェンカルブ+ベンゾイミダゾール系剤を含むゲッター水和剤1,000〜1,500倍やニマイバー水和剤1,000倍、QoI剤としてスクレアフロアブル2,000〜3,000倍やストロビードライフロアブル3,000倍、SDHI剤としてはケンジャフロアブル2,000倍、QoI剤とSDHI剤の混合剤であるナリアWDG2,000倍、その他としてフルピカフロアブル2,000〜3,000倍やミギワ20フロアブル2,000〜4,000倍などが有効であり、これらの中から選択して散布する。但し、いずれも薬剤耐性菌出現リスクが比較的高く(中〜高)、すでに薬剤耐性菌が確認されている薬剤もあるので、これらを考慮した利用が必要である。