◆ リンゴうどんこ病 ◆
展葉初期の防除でベフラン液剤25 1,000倍は腐らん病をかねて防除するが、これに代えてジマンダイセン水和剤1,000倍やコロナフロアブル400倍も有効である。
開花直前と落花直後に黒星病及び赤星病防除をかねてDMI剤の中から選択するが同系統であっても本病に効果が劣る薬剤がある。また、いずれも薬剤耐性菌出現のリスク懸念があるので、これらの系統の薬剤はまとめて年間2回以内の使用にとどめるとともに、効果の低下が認められる場合は使用を中止する。
なお、薬剤耐性菌発達リスクを回避するため、チオノックフロアブル500倍、トレノックスフロアブル500倍、デランフロアブル2,000倍またはジマンダイセン水和剤600倍をDMI剤のいずれかと混用して散布する。
DMI剤単独防除は黒点病には効果が期待できないので、必ず混用する必要がある。
DMI剤の他にQoI剤やSDHI剤の系統も本病に効果が期待できるが、すでに本病に対する耐性菌が知られている。
うどんこ病に有効なDMI剤
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薬剤名 |
使用濃度 |
アンビルフロアブル
サルバトーレME
サンリット水和剤
トリフミン水和剤
ラリー水和剤
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1,000倍
3,000倍
3,000倍
3,000倍
3,000倍
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