◆ リンゴモニリア病 ◆
 本病の越冬伝染源は主として前年の被害果や落葉上に形成された菌核上に子実体(キノコ)を形成し、子実体はやがて子のう盤となり子のう胞子を飛散して展葉直後の若い葉に感染して葉腐れとなる。葉腐れには分生胞子をが多量に形成され二次感染を繰り返し、実腐れや株腐れを生じて結実を困難とする。本病に対する薬剤による防除は展葉初期に腐らん病防除の同時防除をかねてベフラン液剤25 1,000倍を使用する。その後は開花直前の防除をDMI剤の中からアンビルフロアブル1,000倍またはオンリーワンフロアブル2,000倍を選択して防除する。さらに実腐れの多発が予想される場合には柱頭侵入を阻止するために中心花満開時にトップジンM水和剤1,000倍を使用する必要がある。