◆ 腐らん病 ◆
剪定痕や寒凍害に対してはトップジンMぺースト、トップジンオイルペーストまたはバッチレートの原液を塗布するか、フランカットスプレーを噴射し、ゆ合組織の形成を促進する。また早春には可能な限り薬剤による予防が必要である。薬剤散布に当たっては枝幹部にも十分薬液が付着するように、場合によっては手散布によって防除する。休眠期(早春)に石灰硫黄合剤 10倍を温暖無風の日に散布する。また、摘果後(落花20〜30日後頃)および収穫後にトップジンM水和剤 1,000倍やベンレート水和剤2,000倍を散布すると有効である。
なお、本県では「ふじ」の構成比が高いが、本種は摘果後の果柄が脱落しにくく、ここからの感染が多くなっている。そのため、ミクロデナポン水和剤85の摘果剤として利用し果柄の脱落促進を図りながら感染を抑制することができる。