◆ リンゴ赤星病 ◆
ビャクシン類に寄生して越冬した本病原菌は4月上旬頃になると成熟して降雨があると膨潤した冬胞子が飛散してリンゴ葉に感染する。この時期の薬剤による防除はモニリア病、黒星病やうどんこ病などの防除時期とも重複する。リンゴに対しては展葉初期からの対策が必要となり、開花直前と落花直後の2回の防除は重要であり、この時期にDMI剤による防除は効果が高く、アンビルフロアブル1,000倍、オンリーワンフロアブル2,000倍、サルバトーレME 3,000倍、サンリット水和剤3,000倍、スコア顆粒水和剤3,000倍、トリフミン水和剤3,000倍、ラリー水和剤3、000倍またはルビゲン水和剤3,000倍の中から1剤を選択し、チオノックフロアブルまたはトレノックスフロアブル500倍、ジマンダイセン水和剤600倍またはデランフロアブル2,000倍と混用して使用する。なお、SDHI剤は本病に対する効果は比較的劣るので例年発生の多い園では使用を控えた方が望ましまい。また、中間宿主であるビヤクシン類に対しては4月上〜中旬頃に石灰硫黄合剤40倍または冬胞子膨潤前(3月下旬頃)にバシタック水和剤75 1,000倍による防除を実施する。